ERP(Enterprise Resource Planning)システムは、企業の経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を一元管理し、効率的に活用するためのシステムです。
これにより、企業全体の業務プロセスを統合し、情報の整合性やタイムリーな経営判断をサポートします。
ERPシステムには、財務会計管理、販売管理、購買管理、在庫管理、人材管理、生産管理・・というように幅広い機能が含まれます。
つまり、財務会計管理システム + 販売管理システム +購買管理システム + 在庫管理システム + ・・・・ = ERP という形で表現できます。
ERPシステムのメリット、デメリットを整理すると下記のようになります。
★ERPシステムのメリット
・情報の一元管理:各部門のデータを統合し、リアルタイムでの情報共有が可能。(例えば、販売管理や会計システムなど個別に管理されていた情報を一元管理できます。)
・業務効率化:データの重複入力やミスを減らし、業務プロセスをスムーズ化。部署ごとに分散している業務システムを統合できるので、部門間の確認作業を削減できます。
・迅速な意思決定:経営情報をリアルタイムで把握し、迅速な意思決定をサポート。
・経営状況の可視化:情報を一元管理できるので、異なる部門の情報をリアルタイムで把握できます。
★ERPシステムのデメリット
・導入コスト:初期費用や運用コストが高い場合がある。
・導入の手間:システムの導入には時間と労力がかかる。
ERPシステムの導入を検討する際は、企業の規模や業種に適したシステムを選ぶことが重要です。
よく耳にするSAPはSAP社が製造しているERPパッケージ製品です。
SAPは複数のモジュールから成り立っておりモジュール単位で設定を行うことが可能です。
例えば、
FI(Financial Accounting) モジュールは財務会計に関する業務をカバーするモジュールです。
CO(Controling) は、管理会計領域の業務をカバーするモジュールです。
SD(Sales and Distribution) モジュールは、いわゆる販売管理システムに該当します。
MM( Material Management ) モジュールは、いわゆる「在庫管理システム」「調達管理システム」に該当するモジュールです。
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