NFRPについて
- shigeokumata
- 2024年10月12日
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NFRP(天然繊維強化プラスチック;Natural Fiber Reinforced Plastics)とは、植物由来の繊維を使用してプラスチックを強化した複合材料です。従来のガラス繊維強化プラスチック(GFRP)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に比べて、環境に優しい特性を持っています。
NFRPは、自動車部品やスポーツ用品、建築材料など、さまざまな分野での応用が期待されています。
NFRPの主な特徴は以下のようになります。
①環境負荷の低減: 天然繊維を使用することで、製造過程や廃棄時の環境負荷を軽減できます。
②カーボンニュートラル: 植物由来の繊維は、成長過程で二酸化炭素を吸収するため、カーボンニュートラルな素材とされています。
③軽量かつ高強度: 天然繊維の特性を活かし、軽量でありながら高い強度を持つ材料です。
以上のように、NFRPは、リサイクル可能で成形が容易なため、環境に優しい素材としても脚光を浴びています。
注)天然繊維製造法;天然繊維は原料状態では繊維間が結合物質によって結ばれているため、繊維として取り出すため様々な化学処理を経て、パルプ化し、漂白、表面処理され、抄紙技術 (繊維を一方向に引きそろえる)により、シート化されます。
NFRPはこの天然繊維シートを強化材としエポキシ樹脂と複合化して作成されます。
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