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サーボモータの種類

更新日:1月16日

 近年の機械システムの自動化技術・ロボット化技術等の向上をささえる機械要素の一つにサーボモータがあります。

 サーボモータ(servo Motor)とは、指示を出した通りに、位置・速度・回転力(トルク)などを正確に実現するサーボ機構に使用されるモーターのことです。


 サーボモータはエンコーダ(回転検出器)によって回転位置を検知しており、エンコーダで検出した情報をコントローラへフィードバックすることで位置を制御します。このため精度の高い停止が可能であり、回転の停止中も位置がずれたときには元の位置に戻ります。


 サーボモータは、①DCサーボモータ と ②ACサーボモータに分類することができます。


●DCサーボモータ

 ブラシ付きDC(直流)モータで駆動するサーボモータです。DCモータはACモータに比べて制御が容易で、小型・低価格なことから以前は幅広く使われていましたが、ACモータの制御技術が進んだことで現在では使われる機会が減っています。


●ACサーボモータ

 AC(交流)モータで駆動するサーボモータです。DCモータに比べて制御が複雑ですが、制御技術が進化したことで、今日では最も普及しています。ACサーボモータは駆動モータの種類によって同期(SM)型と誘導(IM)型に分類されます。この2つの違いは永久磁石の有無です。同期(SM)型は永久磁石を使います。モータ出力が大きくなるにつれて高価な永久磁石の使用量が増えるので、高価になります。したがって、出力が小さい領域(10kW未満)で多く使用されていましたが、現在では高性能な永久磁石が登場したことにより同期型が主流となっています。誘導(IM)型は永久磁石を使わず、出力が大きい領域(10kW以上)で使用されます。


◎サーボモータの用途

 サーボモータは正確な位置決め制御を得意としているため、産業用ロボットや精密機械の制御に幅広く使われています。


(用途例)

 産業用ロボットの関節、ヒューマノイド(人間)型ロボットの関節、食品機械の制御装置、包装機械の制御装置、搬送装置のベルト機構、電車などの自動ドア、液晶・半導体の検査装置などのX-Yテーブル、プレス・ロールフィーダ、工作機械・検査装置の回転テープル、プレス装置の制御、ボンディング装置の制御、樹脂成形機の制御、アミューズメント機器の制御、ラジコンなどのホビー用途、塗布・蒸着装置、液晶・半導体のスピン式洗浄装置等


(参考ブログ)




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